カズナリマン

スパイダーマン:ファー・フロム・ホームのカズナリマンのレビュー・感想・評価

4.5
アクション・恋愛・コメディとして大傑作!!

面白かったですねーー!かっこいいヒーローアクションあり、あちこちに笑えるシーンが散りばめられ、王道の恋愛モノであり、少年の成長ドラマでもあり、あ!っという驚きの展開あり、登場人物は一人残らずキャラだちしていて、最後はマーベルユニバース作品としての落とし前もつけて堂々のフィニッシュ!
もう、文句のつけようがありません!
っていうか、こんなにいろいろ欲張ってるのに、おそらく、マーベルとか、全然興味ない人にも楽しめるアクションコメディ映画として成り立ってるのが凄い!
でもって、斬新さもあるんですよー。ストーリーやテーマに。
本作で主人公ピーターパーカーが対峙するテーマ「自分の憧れであるメンターへ近づくためには?」はマーベル映画ならではな感じもするんですが、よくよく考えたら、どんな業界にもある、そしてどんな成長物語にもつながる普遍なテーマ。それをスパイダーマンなんて、ガチガチのヒーロー映画をとおして語っちゃうなんて、なんて斬新でカッコイイんでしょう!

一作目(スパイダーマン:ホームカミング)でも軽妙な語り口で、高校生主人公ピーターパーカー(スパイダーマン)の成長をヒロイズムと絡めて描いてくれたジョン・ワッツ監督。本作でも負けず劣らず、いや、もしかしたらそれ以上の仕上がりを届けてくれました!スピード感あるクリエイティブなアクションシーンの構成がこれだけ巧みながら、緩急の緩をになう恋愛パートとコメディ演出にもたけてる監督なんて他にいますっけ??マーベルのシリーズものってけっこう続編で監督かわっちゃうパターンありますけど、もし、将来的に、スパイダーマンがほかの監督にまかせられることになったら…想像するだけで恐ろしい!
マーベル/ディズニーのケビン・ファイギ旦那!ぜひともスパイダーマンの監督はずっとジョン・ワッツ匠でおねげえしますだ!!
あ、今後のアベンジャーズ映画もぜんぶまかせちゃってかまいませんよ、もしなんなら!ワッツ匠なら素晴らしいフェーズ4をこしらえてくれるにちげえねえですから!

他にもいいとこはいっぱいあるのですが、文にしちゃうと超長いので箇条書きにします!いやーーこりゃもう一回観に行っちゃう気がします!

●マイケル・ジアッチーノ匠のサントラめちゃアツ!
●トムホーランドとゼンデンヤの高校生ラブがイイ!ちゃんと高校生にみえる高校生もの、なかなかないっす!
●マン・イン・ザ・チェアー の彼女がイイ!あのトボけたコ、いそうだわー!コメディアンヌとしてもイケてました!
●「修学旅行の暴走」って裏プロットがいいですよねーー。ヒーロー要素ぬいても普通にコメディとしてみてみたい!
●むりくり世界各国をめぐるアクション映画(ミッションインポッシブルや007やワイルドスピードね)のアンチテーゼになってるのもうまい!パリだのイギリスだのベニスだの、無理やり回らされちゃうの最高!)
●ギレンボール、やっぱあんたがいると安泰だわ!!
●オチのオチも、振り返ればかなりちゃんとプロットに絡んでる(思いつきだけじゃない)のが素晴らしい!

他にもいっぱいあるけど、このへんで。ブラックダリアが好きになりそうです!

*これから見る方へ!!
スパイダーセンスネタが出てきます!
インフィニティウォーの最初でスパイダーマンの毛が逆立ったスパイダーマンならではの第六感です!
大事なんで!記憶にとどめて見に行きましょー