ぬーたん

モリのいる場所のぬーたんのレビュー・感想・評価

モリのいる場所(2018年製作の映画)
3.3
『徹子の部屋』に出演した三上博史が出番が最後にチョコっと‥と言っていたので観てみることにした。
画家の熊谷守一とその妻の暮らし、日常の1日を切り取った、ドキュメンタリー風のお話だ。
最初から、面白い。天皇陛下が仰るお言葉…。
それだけで、色んな事が分かってしまうし想像出来る。
昭和初期の懐かしい古い日本家屋と、木が鬱蒼と茂る庭。
池まである大きな庭だが、実際はかなり小さかったと言われている。
守一を演じるのは山崎努。
82歳になったが、まだまだ良く出られて活躍している。
『天国と地獄』でいきなりあの役だった、あれから半世紀以上経って、もう誰もが唸る演技で圧倒される。
本人と良く似ているし、頑固で変人で天才肌の感じが良く出ていた。
妻役は樹木希林。
沢田研二の歌が出てきたから『ジュリー~~』と叫ぶのを期待したが、まさかね。
あの頃の老け役が本当に老けて同じ姿でそこに居た。
そして、もう、居ない。
残念だけど、後年は多くの作品を残したからそのうち観たい。
いかにもの日本の朝食風景に、はさみや何やらでチョキンやぐにゃっ、でびっくり。
本当にしてたのかしら?
庭で虫と戯れる?姿はちょっと引いちゃった。
実は小さな虫が苦手。
アリの行進とか、観てられない😅
タライを落とすなら、ジュリー~と叫んで欲しかったわ😅
冒頭の三上博史、最初からちょこっと出ていた、何者?
ラストはまた変なのをつけて出て来た。
これも、想像は出来るものの、良いとは思わず。何者?
関係ないが、三上博史って、モリ以上に変わっている気がする。
天才画家だとは分かるものの、その作品や仕事風景がなく、ただの変わり者、という感じで描かれているのが、期待とは違った。
周囲の人間や細かなエピソードが、ちょっとあざとく感じられ、もっと素直に素朴に描いたら良かったのになあと、思って観てしまった。
雰囲気や静かな澄んだ空気感が感じれたところは良かった。
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