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ジョン・ウィック:パラベラムのlotusのレビュー・感想・評価

3.8
新作公開前に、復習のためAmazonプライムで見た。

結構血みどろ度が前作より上がっているので、ゾンビ映画とかで血みどろに慣れていない人は見るのしんどいかも。

稀代の凄腕殺し屋ジョン•ウィックの物語の始まりは、愛犬を殺されたことから始まるのだが、第3章となる本作で得られる教訓も、「殺し屋の愛犬を撃ってはいけない」だ。

危険な環境に身を置く殺し屋は、ありとあらゆる人間関係を削ぎ落としており、犬のみが良き相棒としてそばにいつも仕えている。
最後の暖かな繋がりが絶たれる時、どのように狂いたけるか知りたければ、本作を見ればいい。
“I get it(わかるよ).” という少し気圧されたジョン•ウィックは、この映画の白眉ではないだろうか。

もう一つ面白いのは、ジョン•ウィックは組織から追放され、多額の賞金をかけられた命を狙われる身となったのだが、他の殺し屋にとって、ジョン•ウィックが憧れの人だというところだ。ジョン自身はそこに思い入れはなさそうなのだが、彼と戦うことになった殺し屋たちは、割に嬉しそうだ。

息もつかせぬ苛烈なアクションシーンの間に謎のほっこりタイムが挟まって、3章はややコミカルなところもあった。
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