DarkKnightK

ターミネーター ニュー・フェイトのDarkKnightKのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

「サラとジョンの物語であって欲しかった」

5点満点を付けているT2の正式な続編ということで期待半分不安半分で観に行ったが、やっぱり予想通りT2は越えられない。あれはあの時のシュワちゃんとリンダ・ハミルトン(そして忘れてはならないエドワード・ファーロング)だったからこそ成立した奇跡の1本だったことを改めて痛感。キャメロン監督が自ら監督しないところでやはり結果は見えていたか?!

とにもかくにも1,2作目へのオマージュが凄すぎて、あれっ?!とデジャヴに陥ること多数(ヘリチェイス然り、ラストのジープも然り)。結果、それに捉われ過ぎた感。あまりアクションに目新しさが感じられなかった。

そもそも自分の中では本シリーズはサラとジョン、そしてそこにターミネーターが絡んでくる物語。冒頭でいきなりジョンが新たなT-800に殺されて、T1,T2(以降の裏歴史作品も含め)で必死に守った未来があっさり変わったことを知らされる。なので、未来から来たグレースにはサラ・コナーなんて誰それ?となってしまう。そこがまた本作でダニーを守るポイントにも繋がるのだが、それにしてももっとサラに敬意を払って欲しかった(ジョンをターミネーターから守るために自分の子供の写真も撮らないんだぞ!)。これやったらいくらでも今後話は作れてしまうから、ここらで打ち止めにして欲しい。

そしてこれまでの裏歴史作品のレビューでも書いてきたが老ターミネーターを見る悲しさ。シュワはやはり永遠にあの姿形で登場してもらいたかった。

T1,T2への思いが強過ぎて採点は厳しめです。ただし故スタン・ウィンストンの名前がしっかりクレジットされていた点は評価。
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