シャトニーニ

ターミネーター ニュー・フェイトのシャトニーニのレビュー・感想・評価

3.9
デデッデッデデン!

ターミネーターといえばこの音です。小学生時代にテレビで放映された異次元なT2を見た記憶、校庭でみんなT1000走りをした思い出。木曜洋画で無印を見て圧倒され、個人的にはT3にうんざりしT4がめちゃくちゃ面白い。そんな映画好きには欠かせない本シリーズ。(サラコナークロニクルは見ていません)

未来からの戦闘サイボーグの戦慄、液体金属、それに挑む人類の戦いというのは、今見ると陳腐かもしれませんが、平成ではまだまだ新しいテクノロジーだったんですよ。まぁ今でもぜんぶがぜんぶ開発されてはいないんだけれど。

本作はあのT2ことターミネーター2の数十年後を描く正統な続編になります。筋肉州知事はもちろんのこと、リンダハミルトンが復活!サラ・コナーis BACK!
これだけでも界隈は騒ぎましたし、来日時の熱さもやばかった。未だに片手でポンプアクションできんのかーい!?カッコイーイ!

本作凄いなぁと思ったのは、創造主ことキャメロンが総指揮にカムバックして正史に戻した事、つまり「T2」以降の映画を無かったことにするという力技でした。冒頭のシーンで、え、えええー!?ってなってしまうのでそれについてはネタバレコメントで。

本作の刺客はREV9と呼ばれる過去作のターミネーターのイイトコ取りしたみたいなハイブリットモデルで、とにかくタフで俊敏さにかけてはトップクラス。高速道路でも水中でも、さらには空にいてもすぐ追って来ます。恐い!さらにいえばコピー能力も進化、表情だって気さくに笑いながら殺しに来れたりしますから、絶望感がパない!

そんなのに追われてしまうんだから、人類側もつんよい女兵士を送りますし、更には伝説女戦士ことサラコナーも合流!敵か味方か?
アクション女子会みたいなっちゃってターミネーター側が空気になりつつありましたが目まぐるしいアクションは及第点でした。いやー面白かった。テンポ良いスピード感が上映時間を上回りましたね。

T1が「脅威」、T2が「絆」
と単語で表せるなら今作は「使命」とでもいいましょうか、より痛烈なテーマを、サングラス越しのサラのまなざしに感じました。同じくキャメロンの「タイタニック」のローズの老後みたいにゆっくりさせてあげましょうよ、お孫さんと一緒にさ!


しかしこれで正史は一段落を終え、30年にも渡る終末戦争の終わりが始まってしまったんでしょうか。寂しくもある。。。。。
久々のシネコンだった新鮮さも相まって、感動と興奮をありがとう。ターミネーターシリーズ!