じぇいらふ

マリア・ブラウンの結婚のじぇいらふのレビュー・感想・評価

マリア・ブラウンの結婚(1978年製作の映画)
5.0
ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー(名前長い笑かっこいい)傑作選ですが、まさに代表作がこれ。いやあ、、、凄く面白いです!冒頭から驚かされる、最初からクライマックスだぜ!!な作品笑。ファスビンダー観るならこれ!と言ってもいいと思う必見の作品👍👍👍👍👍

🎞️ある役場で婚姻届中に、、、爆撃💥皆が逃げ惑う中、なんとか婚姻届けにハンコをもらう二人。こりゃ命がけ笑~はじまり

📖第二次世界大戦後期のベルリン。マリアとヘルマンは結婚したものの、わずか1日半で夫ヘルマンは戦場へと向かってしまう。戦後、いまだ行方不明の夫を待ちながら、占領下敗戦国の西ドイツで、何もかも不足した貧困下を強かに生き抜くマリア。。。というおはなし

主人公マリア:ハンナ・シグラが最高です。夫を待ちながら、バーで働いて、お金のあるアメリカ人(またしても黒人)の愛人になって家族を養うマリア。夫が戻ってきた時の変わり身っぷりがすごい笑。夫とはすぐに生活すること叶わず、そうなるとまた違うフランス人実業家に近づいたり、、、めちゃめちゃ強い笑。たくましい女性像を演じてます。彼女の代表作でもあるし、ある意味ドイツの代表的女優になったきっかけの作品でもありますね。つうか外国語わかるし、会社切り盛りできるし、マリアすげー優秀だな🤣
非常に欲望に忠実な母親もいいすね笑。あるあるなおじいちゃんとか。

戦後敗戦国占領下のドイツってまんま日本と同じですな。米軍にたかるとか、闇市とか。でもナチスがあってベルリン東西に分断されたドイツは日本よりもっと複雑だよね。

次々とお金のある外国人に近づいてモノ❤️にしながら、昇りつめるマリア、、、でもあくまで夫に一途なのは矛盾しているようでそう生きるしかない世界。戦後外国に占領されながら経済大国になっていくドイツの歴史そのものですな。

マリアは夫と再び幸せな結婚が出来るのか?。。。いやあ壮絶なラスト⁉️に茫然自失。傑作だわ🚬👩🇩🇪