bs3

IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。のbs3のレビュー・感想・評価

3.6
「IT イット “それ”が見えたら、終わり。」の続編。前作では、「テーストはダークな”スタンド・バイ・ミー”」との感想を書いたが、本作はその27年後の大人になった彼女と彼らを描く。1987年の子供だった彼らと、27年後の2016年の大人になった彼らを行き来しながら描く演出は悪くないが、直接的すぎる恐怖演出や映像表現では、恐怖感は半減。
2016年、米国メイン州の小さな田舎町デリー。再び連続失踪事件が始まる。あの事件から27年後。大人になった女と男たちが、再び町に集結する。27年前の約束を果たすために…
前作の掴み切れないモヤモヤする恐怖感で好印象が残っていた反動で、本作の直接的すぎる過剰な恐怖演出には馴染めなかった。クリーチャーも過剰で少し興醒め、「スターシップ・トゥルーパーズ」ぽい姿には残念感も。ただ、前作の良さを忘れて本作だけで評価すると、なかなかの良い出来である。
思い過ごしかも知れないが、「キャリー」や「シャイニング」といった映画のオマージュと感じられるシーンも多々あった。
前作に続いて、音の演出が良い。環境音に混ざるノイズとも違う不快感をもたらす音による恐怖演出は、興味深かった。
本作が完結篇。観るべし。
bs3

bs3