ベルサイユ製麺

恋するシェフの最強レシピのベルサイユ製麺のレビュー・感想・評価

恋するシェフの最強レシピ(2017年製作の映画)
3.2
金城武さんが超絶イケ・メンである事は言うまでも無いのですが、改めて注目したいのは、その名前のゴロの良さであります。
どうか実際に発声してみて下さい。
「カネシロタケシ」
あー、ナイスフロウ!フリーフォールみたいにスゥーと落ちて“ケシ”っと落ち着く。イケ・メンは名前までカッコいいよ。何度でも言いたい
「カネシロタケシカネシロタケシカネシロタケシカネシロタ…」…
んー?こんな変な名前だったかなぁ?シロタ?んー?

ストーリー、スーパー要約いきます!
実業家で超大金持ちのジン(金城武)が、老舗ホテルを買収する計画を進めておりまして、彼は超冷徹な仕事人間なものですから、このありふれたホテルもサッサと買って次…ん?なにこの料理!めちゃ美味い!超斬新!!
担当したシェフはまだ見習いの女の子ションナン(チョウ・ドンユィ)。おっちょこちょい、というかけっこうヤバいレベルのおバカさん。身体は貧相だし子供みたいな顔だけど、料理の腕は最高。アイデアの宝庫!
実はこの二人、過去に最悪な印象の出会い方をしているのですが、そんな事はつゆ知らず、料理だけを介した、不思議な縁が育まれていきます…。
まあ、正真正銘のロマコメなのでこんなもんでいいでしょう。別段意外な展開だの深みだのは有りませんよー!

なんといっても、ジェントルマンスタイルの金城武が格好良い!学名ヒゲ・メガネ・イケ・メン。ブルーのスーツがビシッと決まっておる。
肉の塊を食んだり、なんか踊ったり、蜂に刺されて顔腫らしたりしてても圧倒的にイケである!
一方のションナンちゃん。あんまり中華系女優で見ないタイプのチャイルディッシュなルックスで天真爛漫。可愛いコいるんだなぁ、FAN!しようかなぁとか思ってたんですけど、映画の折り返し地点ぐらいからだんだん親戚の馴れ馴れしいガキみたいに見えてきて、ムカついてきて…今に至ります。
良くある身分違いの恋のお話で、そこに豪華絢爛な料理の数々が散りばめられるという超欲求刺激型。凄く、凄く漫画っぽいぜよ!
ジンの支配的でビジネスライクな接し方には其れ相応の理由があり、ションナンも料理しか出来ないクルクルパーでも無くて、紆余曲折ありつつも結ばれる…あれ、書いちゃった。←ネタバレ注意!(遅い)
…まず前半めっちゃワクワクします。
金城武良い。女の子(まだこの時は)可愛い。料理華やかで素敵。テンポ良い。…でも、後半…。
2人の間の蟠りとか障壁を、何か意識の改革であるとか誓い・決断みたいなモノを経ずに、ズルズルーっと越えてヨロシクやっちゃう感じが有って、まあリアルと言えばリアルなんですけど、個人的には映画には変化の“瞬間”を感じ取りたいのでちょっと不満でした。
あと単純に、中国娯楽作特有の終盤の脚本の杜撰さは気になっちゃいますな。上海が火の海だもんなぁ(嘘)
まあ、気楽にロマコメ観てえェって時には本当にぴったりだと思います。料理も綺麗だしね!
…そう、吾輩一番困っちゃったのは、カラフルな料理の数々の味が、全く想像出来なかった事!普段茶色いモノばかり食べている自分にはオレンジ色のソースは甘酸っぱそう、グリーン系のソースは渋そう…ぐらいにしか思えないよ。カニとか別に好きじゃないし。あ!一品だけ!袋麺を最高に旨く作るレシピっていうのが有って、コレはお財布に優しいけど…メンドくさいな。誰か作ってー🍜