ぬーたん

オンリー・ザ・ブレイブのぬーたんのレビュー・感想・評価

4.1
久し振りの映画!上映時から観たかった作品。
伝記映画、という括りになっている実話。
こんなことがあったとは、知らなかった…。
多分、アメリカでは誰もが知っていることなのだろうから、受け止め方はかなり違うと思う。
山火事に挑む消防隊『ホットショット』
消防界の”ネイビーシールズ”と呼ばれているとか。
そのやり方に驚いた。
消すのではなく、焼くなんてね。
炎の進む道を予想して、先に焼いてしまう。
焼くものがなくなった炎はやがておさまるのだ。
その姿は、炎と闘い『どうだ』と勝ち誇るように。
隊長をジョシュ・ブローリン。
渋い中年だが、脇役が多く、それほど目立ってはいなかった。
それが『とらわれて夏』で私的には一気に魅力を感じた。
今や、サノスだからね。
とにかく強い役が多く、あの逞しい体と、ちょっと怖い顔で、圧倒的な存在感だ。
今作では、割と温和で優しい隊長だ。
これもまたなかなか良いわ。
新人でちょっと危なっかしいマクドナウをマイルズ・テラー。
『セッション』の衝撃からこれといった活躍はなかったような気がするが、今作は見事。
この彼の成長する様が自然に描かれていて、最初はイライラするものの、だんだんと応援したくなるよ。
その他、ベテランのジェフ・ブリッジスや『ノーマルハート』に出ていた個性的なテイラー・キッチュやジェニファー・コネリーなどが出演。
『ボヘミアン・ラプソディ』でロジャー役のベン・ハーディも出ていてビックリ。
若くかっこよく、正義感溢れる面々が、火事を食い止めるために、勇気ある仕事ぶりを見せる。
そして、マクドナウの成長とホットショットの活躍を見せていくこの物語は、新たな展開へ。
真実は、本当に凄い。
ラストに本人とその家族や友人との写真が出て来て、演じた俳優と比べられるが、あまりにも似ていて驚いた。
丁寧にキャストを決めたのだろう。
そして、ホットショットのみんなが、とてもイケメンで、笑顔が素敵だった。
広大なアメリカならではの、規模の大きな山火事。
とても日本では考えられない。
勇敢に立ち向かった、彼らは、最高!
防火テントの、あのスピード、凄かったわ。
事実を淡々と描きつつ、1人の青年の成長を軸にしているところ、上手い脚本だ。音楽もいい。
実話を描くのは簡単なようで難しい、という事を改めて思った。
ぬーたん

ぬーたん