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ホース・ソルジャーの3104Arataのレビュー・感想・評価

ホース・ソルジャー(2018年製作の映画)
3.2
【ホースウォーリアーではなくて?】
・実話に基づいた系の戦争映画です。米陸軍特殊部隊(ODA 595)が、マザーリシャリーフという地域を奪還するための作戦を題材にしたもので、軍事計画者は2年かかると言われた作戦を数か月で実現したそうです。アルカイダにとっては最悪の敗北らしく、これがアフガン戦争を動かしたともいえるお話。それでも、機密扱いだったため、長年封印されてきたようです。こういったものが映画化されるとなるとやっぱり観てみたくなるもの、ということで鑑賞しました。
・戦争映画と言えば、どんどん仲間が死んでいきますが、この映画では最後まで仲間(中心メンバー)は誰も死にません。これが逆に好印象に感じました。ただ、ちょっと仲間たちの絆が臭すぎる感もあります。大きな山谷なく信頼しあえてしまっている仲間感がドラマとしては少し弱さを感じます。一方で、ドスタム将軍とミッチ・ネルソンさん(主人公)の友情の描き方は王道な物語構成で共感出来て良かったです。話のベースもよいし、戦闘シーンなども申し分ない演出で見ごたえはありますので、エンタメ映画としては非常に観やすいものではないでしょうか。
・一つだけ不思議だったのが、邦題のつけ方。劇中の会話でドスタム将軍がネルソンさんに「お前はソルジャー(兵士)だから敵に勝てないんだ。守るものを捨ててウォーリアー(戦士)になれ」といった旨の会話がなされます。そこからネルソンさんの葛藤を経て、ウォーリアーになったからこそ辛い戦況を勝ち抜くことができたんだね!と思うのですが、邦題は「ホース・ソルジャー(兵士)」。あれ?これ、どちらかというと「ホース・ウォーリアー」じゃないの?なんて思ってしまいました。原題はまったくそれに関係のない「12 STRONG」なので何とも思いませんでしたが、邦題に対して疑問を抱いてしまいました(;^_^A
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