テレビ放映を鑑賞。
楽しめたので文句はないです。ただ、これほど話題にならなければ見なかったかもしれない。製作者側も実際これほどヒットするとは思ってなかっただろうし、この状況をむしろ楽しんで、あえて話題性に乗っかろうとしてるのかなと思うしそこも面白い。そもそも低予算でよく撮ったなと。
まだ見てない人に言えるのは、「これは映画ではない」ということと、意外に家族愛が隠れテーマになっているということぐらいかな。
以下ネタバレあり。
昔、竹中直人と室井滋主演で、カラオケ映像専門の映像監督の悲喜こもごもを描いたテレビドラマがあった。へぇー、映像の現場ってこんな感じなのかと思ったりした。正直、あまりじっくり見られることの無い低予算のカラオケ映像の制作に、こんなにも懸命に取り組んでいる人々がいるという当たり前のことに気づいて、なんとなく印象に残っている。
本作もちょっと似てて、「専門チャンネルの特別番組として、ゾンビホラーをワンカット生放送でやれ」と無茶を言われたB級映像監督の話。前半40分で見えなかったものが、後半でどんどん見えてくるのは面白い。種明かしが簡単なので、あとは全部「出オチ」みたいなもので、笑いながら全体を復習する感じ。僕は楽しめた。
劇中の撮影クルーはみんな演者で、その外側に本当の撮影クルーがいる。こういう作品って、出てる人がみんな演者だということを一瞬忘れてしまう。娘役は激しすぎて微妙だけど。
あとゾンビよりも、こけしのような髪型でサイボーグのように喋るあの人が一番怖かった(笑)
こういう作品は、ぜひもっと作ってほしい。映画だけでなく、深夜枠の地上波とかWOWOW とかでやれないのかな。