しちれゆ

ベン・イズ・バックのしちれゆのネタバレレビュー・内容・結末

ベン・イズ・バック(2018年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

人が自分勝手になったり横暴になったりするのはそれを許す人がいるから。″許す人″こそが″許される人″を破滅させる。
ベンの薬物依存のきっかけは怪我の治療薬だけれど、クスリ欲しさに高校の教師に性を売りガールフレンドを過剰摂取で死なせ自らは密売人になり、というからあの澄んだ瞳から受ける印象とはちがう、かなりヤバい常習者だったんだろう。(ヤバくない常習者はいませんが) そしてクスリのためには母親の過剰なほどの愛情を利用してもいただろう。
ラストはこの家族の新たな苦難の始まりに違いないけれど、そこに僅かでも救いのありますようにと願わずにはいられない。

『マグノリアの花たち』でジュリア・ロバーツを初めて見たとき「口がデカくてブスだなぁ」と思ったけれど、彼女こそが新しい美人像の先駆けでありました。
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