cana

日日是好日のcanaのレビュー・感想・評価

日日是好日(2018年製作の映画)
4.3
予告編を観た時から観たいと思っていた映画。

明日からの活力にすべく、自転車を走らせて観てきました!

誰にでも起こり得る人生の出来事、
変わらず巡ってくる季節、
そして毎日のなんてことない暮らしに、
そっと優しく寄り添う“お茶”と先生の言葉が、心にじわーっと広がる作品。

自分と重なる部分が多かったということもあると思うけど、
心の琴線に触れすぎて気づいたらぼろぼろ泣いてました。

黒木華、樹木希林、お二方の一つ一つの所作がとても美しかった。

樹木さんは脚本を読んだ上で、黒木華と共演したいという理由で出演を決めたそうです。

初共演とは思えないくらい息ぴったりの2人だったので共演作をもっと観てみたかったなぁ…。

基本淡々としていて、場面も茶室が中心だけど、
どんな毎日も丁寧に、一期一会で過ごしていきたいと思わされる作品でした。
『リトル・フォレスト』に近い感じかな。



世の中には、「すぐわかるもの」と、
「すぐわからないもの」がある。

すぐにわからないものは、長い時間をかけて、
少しずつ気づいて、わかってくる。



本当の意味で『日日是好日』に気がつける日が私にも来てほしい。


樹木希林さん、
素晴らしい映画を残していただいてありがとうございます。
ご冥福をお祈りします。
cana

cana