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レイニーデイ・イン・ニューヨークの06のレビュー・感想・評価

3.5
ウディ・アレンは苦手なんだけど、たまには観てみようと思った。

だが、やっぱ苦手だ…。
まず始まりの、いかにも"これからロマンス映画が始まります"というような音楽に眉をひそめる。
それにやたらにオレンジのライト、陽の光が眩しすぎる!雨が降ってるのになんでこんなに室内が煌々と晴れてるんだ?ニューヨークは夕焼けみたいに晴れながら雨が降るの??車のシーンの不自然さよ。

撮ったままで加工のないような街の風景も好みじゃない。会話のシーンはとにかくアップの切り返しで、会話の意図も掴めない。音楽はやたら軽快なジャズかいかにも悲しいピアノ。オマケに背景音は車の雑音がうるさい。
車といえば、窓ガラスの反射も酷い!キスシーンは演出としても、その他のシーンの反射は必要か!?ジュード・ロウの無駄遣い!

ギャツビーが落ち込んだ時の青すぎる街の色もどうかしてる。うちのテレビの設定を疑うくらい色がキツイ。
ずっと流れるモノローグも鬱陶しい。


それでも後半30分は面白かった。結局、鮭は生まれ育った川に帰るみたいな話だったけど、役者がティモシー・シャラメだからやたら結論に説得力がある。

好きだったシーンは、
パーティシーンで、2つのパーティの対比を見せるのと、賭けで勝ったお金をポケットから出す所。それとコートを着て逃げ出す所。文学を引用して、相手が分からなかった時のギャツビーの顔。


何だかんだ言いながら、最後まで観ちゃったのはウディ・アレンの力である。でも映画館に観に行かなくて良かったなと、真面目に思った。
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