マクマーフィ

レイニーデイ・イン・ニューヨークのマクマーフィのレビュー・感想・評価

4.0
ウディ・アレン印の小粋なロマンチックコメディは、エモーショナルな大傑作!
アレンの定番は、主人公が人生と恋に悩みながら自分の本当の心を探し続けるというもの。
今回は、ティモシー・シャメラ演じる上流階級の子息でありながらボヘミアンな生き方をする大学生が主人公。エル・ファニング演じる同級生のキュートなガールフレンドと地元マンハッタンで優雅なデートのはずが置き去りにされ、すっかり落ち込んでしまうというストーリー。

そんなビターな物語に雨に濡れる5番街やMOMA、カーライルホテル、セントラルパークなどが舞台装置となり、巨匠ビットリオ・ストラーロによる光と影の美しい映像が綴られる。さらに、エルにスポットが当たるシーンでは、ステディカムによる長回しが効果的に採用されていた。

彼女は、NYである事に巻き込まれていくのだが、アレンのルーツであるマルクス兄弟のドタバタ劇を想起。もちろん笑いのシーンでの優勝はエル。あのクセには爆笑してしまった。