Moeka

天国の口、終りの楽園。のMoekaのレビュー・感想・評価

天国の口、終りの楽園。(2001年製作の映画)
3.8
再鑑賞。空と海が溶け合う瞬間、それは永遠だ...ふとランボーの詩を思い出す。この映画は生と死の交わり、奔放な性のエネルギーを持て余す少年たちと死へ向かう1人の女のセックスが描かれる。プールへ向かってする自慰行為、そして海と一体化するように溶け込んでいったルイザ。私達は海から生まれ海へと戻っていくのだろう。この世の中に永遠も楽園もないが、それが溶け合うところ、うつつと夢の狭間はきっと永遠なのだ。思い出も。彼らと一緒に旅をしているかのようなカメラワーク、乾いた大地と湿り気を帯びた人々の体、透き通った海の対比も美しい。
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