Aya

ゲティ家の身代金のAyaのレビュー・感想・評価

ゲティ家の身代金(2017年製作の映画)
3.7
色々、雑念の多い本作。

しっかしさすがリドスコ!相当な骨太サスペンスだった。

この映画に関するゴタゴタは嫌ほど聞いていたものの、肝心の話の中身、誘拐事件がどうなるか、そして実はその誘拐事件を軸としたもう一つのテーマとか作品自体に関することは何も知らないからさあw

興味も緊張感も最後の最後までずーっと持続した130分でした。
だから、どっと疲れたあ。

原題「オール・ザ・マネー・イン・ザ・ワールド」
邦題の「ゲティ家の身代金」の方がわかりやすくていい気がします。

てかクリストファー・プラマー主役かよwレベルの出方だった為、これだけの尺を本当に90歳が10日で撮ったの?!と驚愕です。
世界一の金持ち、なのに可愛い孫の身代金は出し惜しんで美術品の購入や別荘の購入と金持ちでも仕事関係の人しか周りにいないし、全然幸せそうに見えへん・・・。

大好きな金で手に入れた家族よりも大切にしていた美術品を結局、自分よりも価値を上に置いてしまった、という皮肉。

子供を誘拐されてイタリア人のバカに身代金を要求されるが、ネーミングと地位だけが一人歩きし、実際にはそんなお金払えないミシェル・ウィリアムズ母ちゃんが、離婚したヒッピーの夫のおとんのクリストファー・プラマーにあんたの可愛がってる孫やんけ!金出せや!という。

家族や時間を共有する人との絆と、それぞれの登場人物の持つ金に対する、人生に対する価値観という個が誘拐事件を通して浮き彫りにされていくという話やった。
しかもラストのそこから展開とかマジかよ・・・って感じやし、ハラハラ。

てかこのおっさんの役めっちゃいいやん・・・不謹慎ですが、ケヴィン・スペイシーVer.も正直見たくなりましたね。

そしてあれだけクソ野郎呼ばわりしているマーク・ウォルバーグも最初はイラっとしたのですが、だんだんそれも忘れていくくらい、やっぱいいんだよ・・・演技も役もすげえいい・・・チキショウ。
(この映画に関してのゴタゴタは調べてください。色々ありまくりでアカデミー賞総スカン)

こんなに話題作がすごい数一気にどどどっと公開されてどれ見ようか、シネコンのスケジュールを見ながらあーでもないこーでもない頭を悩ませている日々。

いやー色眼鏡で見ない、というのは惜しいほどよくできたスリリング且つ、中身の深い作品で、リドスコやっぱ好きだわ!ってなったし、イタリアンマヒアこええええええ!!!ってなったけど、貧乏人は貧乏人であかんけど辛い!し、この誘拐されたドラ息子も賢い子でよかったね(T_T)って感じやし、イタリア語全然わからへんし、とりあえずなんかでかい肉喰いたい!ってなりました。

あと、この誘拐された16歳の少年を演じたチャーリー・プラマーくんのスタイルの良さ、セクシーな美青年っぷりはすぐにグザヴィエ・ドランとかに目をつけられそうな感じです。


日本語字幕:松崎 広幸