こぅ

ゲティ家の身代金のこぅのレビュー・感想・評価

ゲティ家の身代金(2017年製作の映画)
3.9
世界一の大富豪ジャン・ポール・ゲティ誘拐事件
を映画化した、リドリー・スコット監督の【誘拐
サスペンス】。

’73年、総資産額50億ドルを誇る石油王ゲティ(クリストファー・プラマー)の孫、ポール(チャーリー・プラマー)が誘拐される。が、犯人からの身代金1700万ドルの請求をゲティは拒否する…。

2時間越えの長丁場ながら、リドリー監督の【重厚な演出】とテンポと意外に展開のある脚本で最後まで見せ切る。(後半は◯を切り落とされるグロシーンも。)
普通の誘拐サスペンスは、誘拐犯との攻防のみだが、本作は、味方なのに敵でもある見事な冷徹ドケチ富豪(身代金を条件付き◯◯って、ギャグか⁈と笑えた。)とも駆け引きする様が面白い見どころになっている。

母アビゲイル役、ミシェルの演技は久々【本領発揮】という感じで見応えあり。
元CIAの交渉人チェイス役、マーク・ウォールバーグも好演。
富豪役は、クリストファーも悪くは無かったが、
やはり当初キャスティングされていた【ケヴィン・スペイシー】の方が、想像以上でも以下でも無いだろうが、相応しいかっただろう。


クライマックスの展開は地味な事実を少しドラマティックに脚色しているようだ。

脚色あれど、下手なフィクションよりも面白いノンフィクション。
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