バス行っちゃった

アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニングのバス行っちゃったのネタバレレビュー・内容・結末

-

このレビューはネタバレを含みます

好きでもない人に振られるのはもう嫌なのっ!

人格者は別として、他人の事ははじめわからないから、見てわかるものや学力や資格といった第三者によってある程度証明されている能力、悪い言い方をすると機能性でもって扱われてしまうというのは仕方のない話で、SNSによって内面の見える化が進めばいくらか状況も変わるのかと思いきやそんなこともなくといった社会において、この映画ではその障壁のようなものを踏み越えてなお進むための方法としてその人のその人たる力を発揮すること、けれども偽りなくそれを行うためにコンプレックスを振り払うことは難しいのでそこにはちょっとしたミラクルを要することなどが、コメディの糖衣をうまく被せた形で真っ当に描かれていたように思うし、この作品だけの話をすれば素晴らしいの一言しかないはないのだけれども。

一方では、外見以外のものも含めた理不尽な差別に思い悩まされながらもこの主人公のようにユーモアという強さを育て続けてこられた人というのは稀有なようにも感じてしまい、もうすでに心が押しつぶされてしまった人たちの救いには、ひょっとするとならないのかなとはちょっと。

まあだからミラクルが必要なのであって、そのため苦しみの先に人は狂うことができるようになっているというのあるのかなという発見もあったので、まあ、まあ。