追いつきました!パージ4作目エクスペリメント。
原題は「The First Purge」。パージの前日譚。いわゆるパージ・ゼロってやつですね。
パージ法施行前に、社会実験として1回パージやってみましょう!参加協力してくれた市民には国から5000ドル支給するよって言う、相変わらずリアルとファンタジーの境目を上手くついてくる状況設定。
舞台として選ばれたのは、GTAに出てくるロスサントスかバイスシティかというような、治安悪めの低所得者層が多く住むアイランドシティ。この辺も「もしパージ実験が存在するのであれば、こんな街が選ばれるんだろうなぁ」っていう絶妙なチョイス
。
絶対にあり得ないであろう「パージ法」が存在するフィクション世界で、そのフィクションを成立させるためのリアルな肉付けが、このシリーズの大きな魅力だなと思ってます。
ここまでは良し。さぁ今回はどんなパージを見せてくれるのか?!
と期待したんだけど、特に目新しい試みはなく。いつもよりは逃げ惑うシーン少なくてバトル多めではあったんだけど、そうじゃないんだよなぁ。
こんなパージ法みたいなイカれた法案に賛同する奴らをギタギタに叩きのめすのが気持ちいいのに。パート2の「アナーキー」であった富裕層にマンハントされると思いきや逆に狩りまくる、みたいなやつでしょ。入れるなら。
金で雇われた傭兵軍団と戦ってもつまんねーよー。普通のアクション映画やん。
初パージならではのカオスな感じが足らんのでは?
ノーガードで「 No Purge!」みたいなメッセージ書いたボード掲げる老婆の横を、ゲラゲラ笑って火炎瓶投げまくる装甲車に乗ったモヒカンが通りすぎる、みたいなディストピアがもっと見たいんじゃー。
ラストバトルで絶体絶命の時に、ファーストパージャーの例のジャンキー乱入は良かった。ああいうのよ。もっともっとぐちゃぐちゃにして欲しかったなぁ。
「パージ賛同者には仮面で顔を隠してる人が何故か多く見られます!」のくだりは好き。初パージならではの、ああいうやつもっとくれ。
単体で観たらそんなに悪くないんやけど、シリーズ4作目まで来てるんやし、もう少しシリーズならではの魅力を掘り下げて欲しかったかなぁ。