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プーと大人になった僕のmahのレビュー・感想・評価

プーと大人になった僕(2018年製作の映画)
3.4
プーさんだし観に行っておくか、ぐらいの感覚で行ったら冒頭で大号泣したやばい大人です。と思って皆さんのレビュー観たら同じような人が沢山いたのですごく安心しましたありがとうございます。

私の叔母はプーさんが大好きで、五十路まっしぐらな中プーさんのTシャツを着て生活してます。そんな叔母からプーさんの英才教育を受けて幼少期を過ごしたため、冒頭のシーンで大号泣。なんでもないシーンで大号泣。
字幕がなかったため仕方なく吹き替えで観たつもりが、吹き替えで観てよかったとすら思った。まあまあな半沢直樹ではありましたがそんなものは最早どうでも良い。


100エーカーの森で幼少期を過ごしたクリストファー・ロビンは寄宿学校へと行くために森の友達へとさようならを告げる。
そして大人になったクリストファー・ロビンは仕事に家庭に大忙し。やらなければいけないことに振り回され満身創痍。
そんな中、突然昔の友人と再会する。


子供の頃大事だったものは、大人になって忙しくなると本当にどうでもよくなったり、余裕がなくなると純粋な心を傷つけてしまう。そういうものを大切にできる社会、人間が常に柔軟な脳を持ち続けられるんだろうな。
子供だましのようで幼稚だろうが、それを卒業する必要なんてどこにもなくて、宝箱にしまっておいてたまに見返す余裕と、何もしない時間を大事にして、大事な人と大事なものを共有できることが、きっと素敵な人生になっていく。


プーの言う何でもない言葉がとても素敵だった。本当に何でもないのに、嬉しくて暖かい。
ロビンが来るときは晴れていい天気、とかね。

何もしないことは最高の何かへつながる。
何もしないことに忙しい、休む暇もありゃしない。
仕事辞めたい。
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