昨年の夏に観たものを今この寒い中レビュー書く気持ち、何?
はい。
父を亡くしたダニエル・ミドルトン(ティモシー・シャラメ)は3か月間ふさぎ込む。
静かな町で心の傷を癒すため、叔母の住むマサチューセッツ州ケープコッドで夏を過ごすことになる。
1991年6月、68年ぶりの猛暑。この夏、ダニエルは変わった。
顔が良すぎる人間達と最高の音楽を使った雰囲気抜群MV映画。
それらの演出を"夏だから"という最強ワードですべて丸め込む。
夏っていいよね、いい音楽も良い映像も夏はより際立つからね。なんでも許されちゃう夏。それでこそ夏。
アメリカでは夏休み=新生活開始前の休みで、日本でいう所の春休み。
加えてダニエルの地元ではない、そして激動の年。
何が起こってもおかしくない環境での個人の感情の揺らぎがもどかしい。
そんな状況で生まれた恋の苦しみ、新たな友情を最高の映像とサウンドに乗せて丁寧に且つリアルに描いていた。
ダニエルというかティミーの話になるが、冒頭は顔つきが地味で控えめで心に傷を負った青年そのものなのに、町一番のモテ女をゲットし、自信に溢れた顔つきへとの変化が素晴らしい。
それに加えてどんどん魅力的になっていく町一番のモテ女マッケイラ。
ずっっっっと画面が美!!美!!!暴力!!!
監督のイライジャ・バイナムは初の長編作品だそうで、MVのテンションを107分間ダレずに続けられるこの手腕。これからの作品も楽しみになった。
A24本当にすごいな。
パンフレットのデザインもGOODすぎる。
あと当たり前のように挿入歌でプレイリスト作ったよ。
鑑賞したのが9月末だったのもあり、私自身も2019年の夏に起こったことを鮮明に思い出せた。
激動の年だったので心情とリンクして良さが倍増。
去年の夏を思い出すために、また今年の夏に観ます。
早く夏来ないかな。
コメント欄に余談を追加しました。