やまモン

ある少年の告白のやまモンのレビュー・感想・評価

ある少年の告白(2018年製作の映画)
3.6
自宅にて鑑賞

(簡易レビュー)

①ゲイの少年を主人公とした、実話に基づく物語である。

②LGBTの問題に切り込んでいく作品かと思いきや、実態はキリスト教原理主義に対する批判と警鐘をメインテーマとする作品であった。

③アメリカはキリスト教原理主義の国であり、作中に登場するような非科学的かつ狂信的な大人が沢山居るらしい。

④無宗教と紙一重の緩い多神教の世界観の中にいる我々日本人からすると、余りにもナンセンスな話である。

⑤しかし、日本にも根拠のない迷信が未だに幅を利かせているケースもあり、盲信している者たちがいるのも悲しい事実てある。

⑥一神教の誕生と拡大には必ず歴史的な経緯、それも大抵悲劇的なものが付きまとう。故に彼らは、元来虐げられし可哀想な人たちなのである。

⑦この作品の正直な印象は、可哀想な人たちの可哀想な現状が見えてしまったというものであった。アメリカに対する幻想はいい加減辞めても良いのではなかろうか。