すべての台詞が字幕にはなっていない。というのも主人公が理解している言葉だけ字幕にしているらしい。このためタイ語が得意でない主人公がタイの刑務所の深部へと行く事でその小さな世界を支配するルールを把握して生き抜くための戦いになっていく。
薬物依存症は完全に治癒するような性格のものではない。というか依存症というのは総じてそういう性質がある。そのことを踏まえたテロップもつけられている。
主人公が何を考えているのか、感じているのか伝わってくる。彼は機会を捉えて刑務所内の生活の質を高めて生き抜く手段を得る。それでもまた落ちたりする。ものすごく目線の低い観客に体験をさせる作品。
評判になるのがよく分かる一本だった。
