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サイコキネシス 念力のRのネタバレレビュー・内容・結末

サイコキネシス 念力(2017年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

自宅で友人1人と。

2017年の韓国映画。

監督は「新感染 ファイナル・エクスプレス」のヨン・サンホ。

あらすじ

隕石から流れ出た液体を口に入れたことで、超人的な力を手にした冴えない男ソッコン(リュ・スンヨン「ソウル・ステーション パンデミック」)が愛する娘ルミ(シム・ウンギョン「ザ・メイヤー 特別市民」)を守るため、地上げ屋と戦う。

Netflixにて、予告を観て面白そうだと判断したのと、何よりも大きい点としてあの傑作ゾンビ映画「新感染 ファイナル・エクスプレス」の監督ヨン・サンホの最新作ということで鑑賞しました。

けど、結論から言えば、予告で観た期待値以上のものは…うーん…なかったかなぁ。

一番、連想するのが低予算POV映画で俺も大好きな「クロニクル」で、多分監督もそれをやりたいんだろうなぁというのは伝わってくる。

その甲斐もあって、CG技術を駆使したサイコキネシス描写は、割りかし上手く見せてるように思う。特にサイコキネシスを使う際に、気合いを入れるためか「変顔」しちゃうっていう要素も根本がコメディということもあり、それまでの同じジャンルの作品がスマートに使ってた分、ソッコンのキャラにもあっていて良かった。まぁ、若干「ベロベロバァ」的な感じはあったが…苦笑。

ただ、気になってしまったのが地上げ屋?との終盤の展開。なんか、スッゲーおおごとになって機動隊とか出動しちゃってるんですけど…。そんなに影響力持ってるの?あの企業は。

ニュースにも取り上げられてて、一介の商店街に対して国家権力で全力でつぶすってとこになんか違和感。それとも韓国はああいう感じなのかな。

あと、多分今作を観る人が期待するのが、「新感染〜」でもあった「父性=カッコいい父親像」と「超能力を駆使した戦闘シーン」の2つの要素だと思うんだけど、前作であれほどスペクタクルな作品を撮った監督にしては、その2つの要素がどちらも中途半端というか、こう惜しいんだよなぁ。

良くなりそうなところで、「ん?」て思うシーンに入ったり、変顔でちょけちゃったりとコメディ寄りにしたいのかサスペンスの度合いを高めたいのか、よくわかんない感じになってた。

前作みたいに突き抜けたものは観られなかったかなぁ。やっぱアジア映画とSFは食い合わせが悪いというか難しいのかなぁ。

あ、そういえば所々「新感染」キャストが出ていたのが嬉しかったんだけど、ラスボスが妊婦役だったチョン・ユミ(「ザ・テーブル」)だったのは意外性があった。つか、やっぱこの人キレイだわ。
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