アルフレッドおじさん

リビング ザ ゲームのアルフレッドおじさんのレビュー・感想・評価

リビング ザ ゲーム(2016年製作の映画)
3.8
前情報何もなしで視聴。
想定していたより全然面白かった。

僕はウメハラさんとは同世代だし、格ゲーブーム、ゲーセンの変遷を目の当たりにしてきた世代だ。劇中でジャスティンが言っているけど、日本人はプライドの為に戦うというのは、恐らく、このゲーセン文化の文脈なのだ。

ゲーセンが日陰者の集まりで
ゲームが悪で学校や社会や大人に何を言われようと、あの時代はゲーマーが純粋に自己実現を果たそうとしていたと思う。
何故ならプロなんてない、社会的に得られるものなど何もなくて、それでも日々、弛まぬ研鑽を求められる訳で、それをプライドと言わず何と言おうか。

だから、今のeスポーツやゲーム実況が、ある程度の社会的認知を持った今の時代とは、全く違うモチベーションでウメハラはゲームを通して社会と対峙してきたのではないかと思うんですよね。だから、賞金は要らないという言葉も行動も、そして、その後、獣道を主催する流れも含めて90年代の人なんだなっていう思いが強く目頭が熱くなりました。

ももちの葛藤も見所ありました。
華がないというのは、本当に辛いことだと思う。日々の研鑽で身につかんしね…でも、そんな時はプロレスラーの歴史から学ぶが大事ではないでしょうか?

これからのeスポーツを見据えて今こそ観ておくべき映画かと思います。