エイデン

ザ・タンクのエイデンのレビュー・感想・評価

ザ・タンク(2017年製作の映画)
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2012年
アメリカによる宇宙開発計画の一環として、担当者のベイカーとカーンズが打ち出したのは、宇宙飛行士の候補者6名による471日間に渡る長期実験だった
元空軍パイロットで隊長のウィル
地質学者のジュリア
医用生体工学士のルーク
医学博士のネリー
社会学および人類学者のトム
元海兵隊員のデーン
選ばれた彼ら被験者たちは、実験の間 南極に建造されたタンク型の隔離施設“ICE-SAT5”に収容され、日光や新鮮な空気、外部の接触を経った状態で共同生活を送りながら火星探査シュミレーションを行うというのが計画の概要だった
4月26日
実験は好調にスタートする
仲間との交流を楽しみ、1週間に1度の家族とのメッセージのやり取りを心の拠り所としながら、6人は着々と任務を進めていく
しかし、実はこの計画はベイカーとカーンズが余剰予算を使い切るため強引に進めていたものであり、火星への探査計画があるわけでもないばかりか、計画にはずさんな部分も少なくなかった
そして実験期間の4分の1が経過した頃、6人の関係に小さな歪みが生まれ始め・・・



実験によって狂気に呑まれる人々を描いたスリラー映画
B級映画でたまに観る、実験してみたらヤバいことになった系

実際にあったことをモデルにしてると謳っているけど真偽不明
まあNASAならやりそう
そのためかはわからないけど、全体的に地味め
よくあるイライラから人間不信になったり喧嘩になったりもするけど、そのきっかけがチョコレートの盗み食いとか
極限状態ではある意味リアルなのかもしれないけど、登場人物と違ってこちとら正気なまま大の大人がチョコレートを巡って大喧嘩するサマを観ることになる
一度 人間関係にヒビが入るとずるずると血生臭い面白イベントがやって来るけど、そこまでも割と悠長
これもあるあるではあるけど

ゴアなシーンはあるものの、イマイチ感情移入がしにくいため、キャラクターに入り込んで怖がれないのも確か
というのも視点が多すぎるのも原因のように感じた
POVカメラ、事件後の様子、各キャラクターの1人語りと、俯瞰した視点が非常に多い
かと言ってモキュメンタリーでもないというちぐはぐさがそうさせてるのかな

この手の作品には珍しいラストも上手く演出できてない感はあるけど、ブタを射殺したことで戦争起こすような人間の矮小さや浅ましさは良く描かれてるので観ましょう
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