悟空と宿敵フリーザが、まさかの共闘を果たした“力の大会“後の平和な地球。
悟空は更なる高みを目指して厳しい修行を続けていた。
そんなある日、惑星ベジータの消滅により絶滅したはずのサイヤ人ブロリーが出現。
それは悟空を、未知なるバトルへと導いていく。
鳥山明の原作によるアニメーションシリーズの記念すべき劇場版第20作。
映画の評価が高くて期待してましたが、期待が大きかったせいか及第点でした。
ちょっと話があって後はバトルバトルバトル。
良く言えばシンプルだが、悪く言えば中身が無い。
確かにバトルは迫力があるんですが、SSGとSSGSSの力の差とか、とにかく力の差がいつの時からか分からない。
バトルも特に工夫が感じられない。
ブロリーいつ裸になるんだよと思いながら見ていたが、気がついたら裸になってた。
とまぁ、長い間ファンをやってると考えさせられる所もありましたが、及第点と言いつつやっぱり面白かったと思います。
『神と神』や『復活のF』より好きです。
キャラデザも一新されていてみんなカッコ良く、というか「Z」の頃のものに近くなっているのが好印象です。
少しだけだが、悟空の父親のバーダックが出て来たのも良かった。
バーダックは、TVSPの方だと自分の息子を「クソが」などと言っている怖い人だったが、映画の方はえらく優しいのが驚いた。
それでも彼の最後は、アニメ版と変わりなくカッコ良かった。
というか泣いた。
めっちゃ感動した。
個人的にはバーダックの戦闘シーンもう少し欲しかったかなぁと。
気になった点は…やっぱりブロリーの個性が弱過ぎ。
『熱戦・烈戦・超激戦』でのブロリーは、Z戦士総掛かりでも全く歯が立たないほど強かったし、悟空相手に「手加減ってなんだぁ?」と言いながらいたぶる様な戦い方をしたり、シャモ星出身の奴隷に「帰れるといいなぁ…」と言った直後に、シャモ星を自ら光弾で破壊したり…と、「圧倒的に強くて外道」という印象が強かったキャラ。
カカロット、カカロットと煩いのも印象的でした。
それにひきかえ今作のブロリーは、「復讐心によって我を忘れるほど大暴れをする」というだけで個性も弱く、過去作にどうしても見劣りしていたと思います。
まぁ、「新生ブロリー」の活躍はこれから始まる・・・かもしれません。
あと、ブルマの声が鶴ひろみさんから久川綾さんに変更になったが、全く違和感なく見られたのは良かった。