めかぽしや

1987、ある闘いの真実のめかぽしやのレビュー・感想・評価

1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)
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1987年の記憶はとても鮮明に残っていますが、
それは自分の周りのだけであって
自分の周りの外の世界は興味のある部分だけでした。
アジアへの関心は
ソウルオリンピックぐらいだったかな。
そんなソウルオリンピックの前に起こった
出来事だと思うとゾッとします。
日本でも学生運動が盛んだった時代はありましたが、その頃は人の話でしか
聞いた事はありません。

国が成長すると国家と民衆でぶつかるのは必然なのかもしれません。

本作の前ににタクシー運転手を観ました。
1980年の出来事です。
隠そうしていた事件があるきっかけで
知られてしまう。
でも、知られて良かったと思います。
昨今ですら知らずに埋もれてしまう事だって多いのですから。

あと、韓国版のサニーでも
1987年の韓国の情勢が分かりますね。

本作、製作は初めは秘密だったようです。
過去の出来事も国家にとっては汚点なのですね。
1人の大学生の不審死から始まり
国家と民衆は対立します。
アカ、アカと共産主義に恐怖を抱き
制圧する国家。
制圧を阻止しようとする人々。
暴力の歯止めが効かなくなるほど
恐ろしいものはありません。

30年前の出来事ですが
国をかえ、姿形をかえ、
今だって起こり得る事だろうな、
と強く思いました。
少し冷静になって、
人の痛みや命を考えなければ
なりませんね。
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