さりさり

君が君で君だのさりさりのレビュー・感想・評価

君が君で君だ(2018年製作の映画)
3.0
人間には2種類あって、恋をするとどんどん綺麗になるタイプと、どんどん気持ち悪くなるタイプに分かれると思います。
恋をすることに喜びを感じ、明るく前向きな毎日をキラキラしながら過ごす人と、暗く後ろ向きにしか人を愛せない人に分かれると思います。
後者は自分だけの世界に浸り、一歩間違うとストーカーになっちゃったりもします。
この映画は、そんな哀れなストーカー三人組の、キモい恋のお話です。

イヤ、キモいどころではありません。
恐怖です、恐怖。
ヘタなホラー観るより、ずっと怖い。
池松壮亮がヤバすぎる。
アレ食べちゃった時は「もう、ヤメてぇ!」と軽く悲鳴。

一見、異常に見える愛。
でもこれは本当に愛なのかな。
ちょっと何か悪いものに取り憑かれたんじゃない?
と思うような三人の行動。
途中からもうついて行けなくなって、頭痛くなりました。

さっき “哀れな三人” と書いてしまったけど、三人とも自分たちは哀れだとは決して思ってない。
愛する人をただ見守り続けることが彼らの生きがいで、それが全てなのです。
だから、やってることは変態的でも、彼らは妙に明るくて生き生きしてる。
そこまで好きになれる人に出会えたことは、とても素敵で貴重なことだとさえ思ってしまう。

にしても、やっぱアレ食べちゃダメでしょー、池松くん!
あんな息子の姿を見たら、実家の母ちゃんは泣くよぉ〜。

と、ここまで書いて、レビューをどう締めていいのかわからなくなりました。
この映画観て、私の頭も支離滅裂です。泣
さりさり

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