社会のルールと歯車から外れてしまった人々のお話である。
そこは、福祉も法の目も行き届く事なく、それでも身を寄せ合って生活する家族なのである。
社会の底辺に生き、しこたま法に触れる事をやらかしてるワケだが、なんか人間らしくて温かい彼らに、つい肩入れしたくなってしまう。
犯罪の上に成り立っている家族のささやかな幸せは、まさに砂上の楼閣であり、ほんの一つの綻びで崩壊することは見ていても分かるのだが、
だからこそ、彼らの強い絆が切ない。
自分達が生活している街の片隅に、ご近所に、もしかしたらお隣さんに、このような問題を抱えている人々が、普通に暮らしているのかもしれない。
リリー・フランキーはじめ俳優陣の演技が素晴らしい。
特に安藤サクラの演技は圧巻であった。
パルムドール受賞おめでとうございます!