このレビューはネタバレを含みます
誰も知らないで衝撃を受けて、是枝監督の映画をいくつか見たけど、そして父〜や、海街〜は、それほど心揺さぶられず。
が、この万引き家族は久しぶりにキタ！という感じで嬉しかった。
リアルさと言葉にできない登場人物の気持ちがとても魅力。
映画の中では、背景とかも充分に語られないけど、善悪や、正解不正解なんて、いったい誰が決めるもんなんだい？と問いかけたくなるように、登場人物の感情がビシバシ伝わる。
縁側でりんちゃんを抱きしめる安藤サクラ、そう、好きだったら、ああいう風にするよね、と思ったし、ビーチで足に砂をかける樹木希林、不安定な中での幸せを確かに感じたし、取り調べで泣く安藤サクラ、あの泣き方には母性を感じた。
素晴らしいシーンで盛りだくさんの素晴らしい映画。
