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茜色に焼かれるのyucatのネタバレレビュー・内容・結末

茜色に焼かれる(2021年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

交通事故で亡くなってしまった夫の賠償金を受け取らず、パートと風俗で働きながら公営住宅で一人息子を育てる良子。

いやいや…なんで受け取らんの?
加害者に謝られなかったとかそんなことよりこれから生きていくこと重要でしょー。
納得できないお金を受け取ることより、風俗で働くことの方が自分のプライド(夫のプライドも)守れるの?

しかも、あっさり死んでしまった夫には不倫相手がいてさらにその子供もいて、養育費を支払っている。夫の命日に会う夫の元バンド仲間はクソヤロー。

状況が明かされるほど、なんでそんなことまで…と、意味不明だったけど、田中良子は元女優のちょっと変わった人で(これは最後のお芝居を見ればよく分かる)、夫もすごくアウトローな人で、私なんかが計り知ることなんて出来ない価値観を持ってるんだろう。

その点、風俗店の同僚ケイは、ただ単純に不幸が押し寄せてきていた。
あの子には生きてほしかったなー。

田中良子の淡い恋の件もよく分からず。
あんなキャラだっけ?その上勝手に本気にして、包丁持って殴り込みって…まぁやばい奴。

尾野真千子の演技は良かったけど、あのキャラにはちょっとついていけず。

風俗店店長の永瀬が、なんでそんなに生きたいのか、と言ってたのがほんとその通りで。
でも決して生きたい人を否定せず、精一杯サポートする姿勢がかっこよかった。
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