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プロミシング・ヤング・ウーマンのyucatのレビュー・感想・評価

3.5
今、ちょっと旬になっているこの題材。
Netflixのオススメにあったので見ることに。

プロミシングヤングウーマン-将来を約束された有能な女性か。

泥酔してレイプされ死に追い込まれた親友のために自分も医学部を辞め、カフェで働きながら男たちに復讐をする…
そこまでの執念をもつ理由がイマイチ伝わってこず、フェミニズムのアピールにも見えて、あまり感情移入できず。

もちろんレイプした男が悪いに決まってるけど、泥酔してる本人には非がないのか?
私の夫は、泥酔して大金が入った財布を落としたことがあるし、泥酔して線路に落ちた人を見たこともある。自分で防げることもあるんじゃないのかって思ってしまう。
繰り返すけど、もちろんレイプに関しては加害者が存在するんだけどね。
でも、映画内でもそうだったようにこの加害者の弁護は余裕なんだろうな…。
時代が変わって今ならそういう訳にいかないのかな。

映画の感想に戻るけど、復讐の日々の中で出会った彼氏は、会話のテンポも素敵で、ドラッグストアのシーンは余計だったけど、幸せになれるんじゃ…と期待したのに、あの動画を見たキャシーの苦しそうな顔が忘れられない。

最後のアルへの復讐シーンからの、死んでもなお…のショートメッセージもすごかった。

物事の見方って、少し角度を変えると全然印象が違うね。
感想を書きながら「彼女は頭が悪いから」っていう東大生を実話にした小説のことを思い出してたけど、あの時は卑劣な行為をした男性に対して嫌悪感しかなかったのに。
また、今話題の芸人の件については、やっぱりそんなところに行く方が悪いのでは…という気持ちがある。芸人に何を期待してたんだろうとか。
公平になるのは難しい。

あ、蛇足だけど、主人公のキャシーがいろんなファッションをしてて、自宅ではやたらメルヘンチックだったり、カフェではカジュアル、アバズレ服、最後のコスプレ…そういうのもちょっとやり過ぎでオシャレ映画を目指してるところもちょっと見えて、感情移入できなかった理由の一つかも。
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