鍋レモン

ストロークの鍋レモンのレビュー・感想・評価

ストローク(2017年製作の映画)
3.8
⚪概要とあらすじ
ショートフィルム。

極度の潔癖症の男性の前に、突如現れた黒猫。無菌状態の生活に異変が訪れる...。

⚪感想
めちゃくちゃ好み!!!!!

神経質。無機質。潔癖。孤独。
この辺が揃ってる作品がたまらなく好き。

シンメトリー。
揃っていることほど素晴らしいことはない。

青を基調とした部屋がもう完璧。
何もかも揃えられた朝食。
整えられた髪や服。
綺麗な姿勢、椅子の真ん中。

自分も潔癖というか整っていないと気が済まない部分があるから主人公の行動が少しわかってしまうしなんか好き。
髪の毛整えてピコんって出ているやついるとイラってして抜いちゃうし、お気に入りのCDとか本は手袋しない触りたくなんだよね。

黒猫ちゃんの登場は爆笑。
主人公の嫌そうな顔。
あっち行けみたいな顔が尊い。

少し似た作品のショートフィルムで『Right Place』を思い出した。
こういう似た作品あったら教えて欲しい。

監督はあのロマン・ポランスキーの娘さんだそうで。

セリフがない代わりの音楽とカメラワークが逸材。

主人公も黒猫ちゃんも表情が素敵で癒された。

疑問に思ったのはフィルマークスのあらすじでは主人公がアゴラフォビア(広場恐怖)となっていたけどどちらかと言うと極度の潔癖では?
ほぼ残っていないカップのジュースを啜る音やはしゃぐ女性たち、ぶちゅぶちゅとキスをする男女が汚らしく感じたからかと思ったんだけど。

こういう人に限って色んな細菌の免疫力が低いから風邪ひいたりするんだよね。
自分の守っている細胞まで殺していたり。



⚪以下ネタバレ



結局は猫の可愛さには勝てない。
主人公にはほかにも事情がありそうだけど私も家にいる猫ちゃんにならどんだけ汚されても許せる。
もふもふゴロゴロタイムほど癒されるものはない。
猫は偉大なり。

⚪鑑賞
YouTubeで鑑賞。
鍋レモン

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