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男と女、モントーク岬でのSPNminacoのレビュー・感想・評価

男と女、モントーク岬で(2017年製作の映画)
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NYで新刊プロモーション中に、かつての恋人と再会した作家。作家が主人公で、私的な回想らしい本の朗読会イベントして、ハンディカメラ撮影でこういう展開の映画あるあるあるある…。現恋人がいるのに下心見え見えなステラン・スカルスガルドが情けないったらしょうがない。でもお相手がクールでハードボイルドなファム・ファタル、ニーナ・ホスだもんなあ。2人はドイツ人設定で、NYの街もなんだかヨーロッパっぽく見える。だが思い出のモントーク岬では、カメラが固定された2人芝居に。忘れられない女は既に亡霊、というか抜け殻だった。猫のクロスビー&スティルス&ナッシュ…そこにヤングはいない。やっぱりスカルスガルド情けないし、作家って毎度こんなタイプばかり。
しかしとにかく、タイトルバック・デザインがすげえカッコいい!!それも含めて、画面内に登場するフォントに相当拘りがあると見えた。表示される滞在日数、ガソリンスタンドの看板、キャブ、地下鉄、背景に映る文字のデザインが、彩度低めの画面にどれもクッキリと強く際立ってて。併せて岬のコテージも機能主義でクールなジャーマン・デザインというかバウハウス風?もう背景にばかり目がいってしまう、壁紙映画!
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