ゆーさく

キンキーブーツのゆーさくのレビュー・感想・評価

キンキーブーツ(2005年製作の映画)
3.6
軽い気分で観ていられるハートウォーミングな良い映画。

ドラッグクイーンのためのブーツを作ろう!
すき間産業に活路を見出だす、破綻寸前の紳士靴工場再生物語!


オープニングから名作の予感が漂っている。

かわいい靴を履いてウッドデッキでステップを踏む黒人の男の子と、それを苦虫噛み潰したような顔で睨む父親のアップ。

続いて靴工場の風景。
次々と作られていく紳士靴。靴ってこんな風に作ってるんだな、意外と手作業。


「どうしたらいいんだ?」「僕に何が出来ると言うんだ?」
と口癖のように繰り返す弱腰泣き言野郎の主人公が、物語を通して、
「こうしよう!」「やらなきゃダメだ!」
と徐々に前のめりな奴になっていく姿がドラマチック。


ドラッグクイーンのローラは、腕っぷしが強くて、しゃべりが達者だけど、案外打たれ弱い奴。
意外とすぐヘコむし、コンプレックスもあるようだ。

漫画にありがちな「最強のオカマ」みたいなキャラでは無いのが、なんだか等身大で良し。


キンキーブーツ製作に意外と乗り気な年寄り職人が面白い。
ピンヒールの用途やその材質について的確なアドバイスをくれる。
かっけー、ジィさん、バァさん。


ニック・フロストが意外と良い演技するところもポイント高し!
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