くろねこヤマ子

ゴッズ・オウン・カントリーのくろねこヤマ子のレビュー・感想・評価

4.0
ちゃんとした英国映画。

英国作品に共通する
彼らの気質ような
空気感のような
そういうものが、
漏れ漏れで萌え萌え。

モスグリーンの画面。
徐々に木々が浮き立ち
ブルーグレーになっていく
ヨークシャーの風景。

監督のこの場所への愛を
このショットと
ラストの青年の選択で感じる。

家族を嫌いなわけでも
畜産が嫌いなわけでもない。
ただ今の暮らしに光が見えない
閉塞感と孤独感。

お酒を飲むことと
衝動的な性行為でしか
誤魔化す事ができない青年が、
ふらりと現れたら男と過ごすうち
彼の優しさに触れ、
少しずつ心が溶け出す物語。

ハグして包み合うって
シンプルに
気持ちをまろやかにするのね。

青年の全てを察した家族の表情、
グッときます。

仔羊が仔羊の皮を
着込んじゃうシーン。
個人的にはツボ。かわわ❤︎

Ammonite、今から楽しみ。