吉田恵輔のさんかくは大好きな映画だが、
いつも女性の怖さと男性のあほさを描いてる気がする。
にしてもこの映画は凄過ぎてレビュー書き辛い…
農村過疎、嫁と姑、人身売買、売春、差別、姥捨、テーマがてんこ盛り過ぎて胸焼けする。
なのだが、とっ散らかってる訳ではなく、それらのテーマが渾然一体となって1つの物語を作っている。
そういう意味ではこのカオスな映画をまとめた吉田恵輔は素晴らしい編集能力なのかもしれない。
ただ見てるだけで胸焼けして圧倒されるが。
吉田恵輔監督は男女の繊細な怖さとあほさを描くのが得意だと思っていたけど、こういう剥き出しな生々しいのも描けるんやね、参りました。
河井青葉は相変わらず薄幸な美しさ。
口紅を捨てるシーンが凄い。
女性は怖いなあ。
木野花はアカデミー助演女優賞をあげたい。
女性は怖いなあ。
主演の安田顕は好きな俳優だが、
変態性や繊細な役は似合うが
岩男役にはほんとは向いてないような…
もちろん演技自体は上手いので、映画の主演としてちゃんと成立している。
原作を読んでなければ問題ないのだが、原作のイメージとは違うかなあと。