柏エシディシ

美人が婚活してみたらの柏エシディシのレビュー・感想・評価

美人が婚活してみたら(2018年製作の映画)
2.0
原作未読。普段ならスルーするタイプの邦画なんですけれど、「勝手にふるえてろ」の大九監督という事で。

こういうシニカルコメディは嫌いじゃないし、冒頭の公園の「死にたい…」の一連の流れをはじめ、クスリとするシーンはたくさんあったのだけれど、全体的に薄口で物足りなかったのが正直のところ。

もちろんタカコやケイコの直面する切実な女性の結婚事情や諸々のモラハラ、マリハラに関しては、男性側の身としても「そりゃ、そだろな…」と思わずにいられないし、考えさせられるんだけれど、まぁコレはしょうがないけれど、男性側の視点やキャラクター作りが一面的というかステレオタイプで、そっちはおざなりかい?と思わないでもないのです。
ソノベくんの扱いとか、ヤタベさんのキャラクター造型なんかにしても。
「勝手にふるえてろ」は題材は異なれど、相手や他人との関係性の物語という点では、そこにしっかり向き合っていただけに余計に気になる。

もちろん、其方側はこの作品の意図ではないのだけれど、じゃぁ、貴女たちどうしたいの?という結論やテーゼも自分には届いてこなかった。
これが同題材のアメリカンコメディだったら、多少エキセントリックだったり、過剰でも何らかのメッセージが明解だったりするんじゃないかなぁと思ったり。まぁ、それは文化の違いと言えばそれまでだし、だからこそ本作の様な女性たちの迷いの多くが、日本から消えないのだろうけれど。
でも、女性が本作を観て共感することはあっても、励まされたり何か前向きなメッセージを受け取れる様な作品であるかは、ちょっと疑問に思いました。

スイマセン、典型的な男性的な感想で。
男がそんなんだから、私たちが苦しむのよ!と怒られそうだけれど。
個人的には結婚なんか、男性女性に限らず個人の選択だと思うし、自分自身も当面はする気もないので、こんな感想です。
そりゃ、アンタが男だからよ。って言われちゃ、それまでだけれど。