吉田ジャスティスカツヲ

洗骨の吉田ジャスティスカツヲのレビュー・感想・評価

洗骨(2018年製作の映画)
4.9
コレが素人が作った2作品目としての出来映えだとしたら【彼はスッゴくないですか😳⁉️】
アリー/スター誕生の際にも書きましたが【表現し伝えることのプロは、多少に畑が違っても上手にできる】のだなと強く思いました。


映画と関係なく…
私が初めて【そんな埋葬の風習があるらしい】と聞いたとき、決まり事だから当たり前だとしても、残された家族にとっては残酷な行事だ。
って体験してもいないのに、自分で勝手に判断しておりました。

まして、それをエンタメ映画として作られると聞いたなら【怖いもの観たさな不謹慎な気持ち】でチケットを買ったのが動機でしたよ。


「最愛の人の死により、バラバラになっていた家族がふたたび絆を取り戻す」
ってお話は、過去にさんざん描かれてきた普遍的な物語ですよね。
しかしそんな神秘的な風習が加わったことで、独特の世界観を醸し出すのです。

時おり飛び出すコント的なギャグが、少々場違いに感じられることは否めない😅
しかし、決して安易なお涙頂戴に流されることもない。
大らかで暖かな人情とユーモアを交えつつ、欠陥家族の再生をじっくりと冷静に見つめていく語り口は秀逸ですよ👍


私が観た映画なんて数が知れていますが、演者さんみんなが【過去の出演作のなかでベストアクトだった】と思いました☺️
ひとりひとりに10行以上も感想を書きたいですが、長くなるのでやめます。
だからひとりだけ…


本作のMVPは【間違いなく照屋年之監督でしょう‼️】
生命を繋ぐ女たちと、それを見守る情けない男たちのコントラストも絶妙w
さらに映画作家としての才能が開花したことを証明されましたよ😯



難点はひとつだけ。
全体的な結論めいたことを、最後の最後にナレーションで言ってしまったこと。
観客ひとりひとりが、自身で感じたことを持って帰ってもらう形の方が良かったのでは?










2019/02/28追記。
間違えました。
3〜4作品目なのですね🙇‍♂️