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ペンギン・ハイウェイのfonske0114のレビュー・感想・評価

ペンギン・ハイウェイ(2018年製作の映画)
5.0
「大人気なくてすみません」
「君大人じゃないじゃん」
夏、ある町にペンギンが表れる。少年はその謎を探る。夏休み、研究は思わぬ方向へ向かっていく。森見登志彦の小説の映画化。子供向けではなく大人向けぽい。個人的な思い入れもあってこの評価。


以下ネタバレ感想を。



理詰めで考える中二病ぽさもある小5が、大人っぽく背伸びしたり年上の女性に恋をしたり、「男の子あるある」のようなものがちりばめられていた。

研究を行うもペンギンだけでなく海とテーマが壮大で、お姉さんとのやりとりや別れなど子供向け夏休み映画かと思いきや遠い日を思い出すような大人の男性向け映画だったと思う。

音楽がすこぶる良く、特に主題歌の宇多田ヒカルは抜群によかった。先にアルバムで聴いていたときには「宇多田ヒカルにしてはシンプルだな?」と思っていたが劇場で見ると物語とリンクしたその歌詞が特に響いた。

観賞前にメイキングセミナーに幸運にも行けたことがあり、木漏れ日などの光、海のCG、ペンギンと街を駆け回るクライマックスなど監督ら自らの作成裏話を聞けたので見たさもアップ。監督さんたちもとてもいい人だった。

蒼井優はとてもよく、ふわふわした感じもある魅力的なお姉さんだった。
「少年」というセリフが心に残る。

最初は大好きな宇多田ヒカルが主題歌で興味→セミナーで益々→観賞したら期待以上という、個人的に思い入れのある作品。

細田守ら最近のアニメ映画はほとんど見ていなかったが見たくなるきっかけにもなった。
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