ねーね

追想のねーねのレビュー・感想・評価

追想(2018年製作の映画)
3.3
たった6時間で離婚してしまった、若くまだ青い男女のイバラ道をしずかに辿る。

60年代の英国で、中流階級の裕福な娘と労働者階級の青年が理解し合う難しさは確かにかぎりなく障害だが、結婚はゴールではないとはまさにこのこと。
スタート地点に立てたとしても、結局崩れ落ちてしまうのは互いを思いやる想像力の欠如や、たまには素直になること、それこそタイミングや運だって。
男女のすれ違いあるあるといってしまえばそこまでだが、愛し合っていた二人なのに…と思うと、恋愛の難しさを痛感させられる。
恋しか見えていない幸せな過去と、辛い現実との対比がやりきれない。

シアーシャ・ローナンの空を見つめるような表情が切なく、忘れられない。
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