マルケス

チャーチル ノルマンディーの決断のマルケスのレビュー・感想・評価

3.5
ノルマンディー上陸作戦直前のチャーチル苦悩話し。2年も前から周到に計画された作戦が4日前にひっくり返るはずないのに、おじいちゃん何言いだすの?なチャーチルさんである(どこまでが事実だろう?)。

そんな老害チャーチルを諭し、励ます人達が素晴らしい。国王ジョージ6世「我々は存在しなければ」は深い。妻のクレメンティーンが見せる強さと愛情も深い。スマッツ元帥が示す盟友ならではの忠誠も深い。(語彙力…)

早朝の連合軍会合に顔を揃えるのはアイゼンハワー、テッダー、モントゴメリー、マロリー、ラムゼーの面々。アイゼンハワーの「OK, Let's Go!」に軽くトリ肌。アイゼンハワーは決断力、統率力、調整能力が抜群だな。

それぞれの立場で、それぞれの成すべき仕事をする。首相の仕事は国民に勇気と希望を与えることだとチャーチルさん気づく。彼の武器である言葉で。

頑固でプライドが高くて癇癪持ちで、トラウマでヘコみまくる人間臭いウィンストン・チャーチル。兵士みんなのおじいちゃんみたい。演じたブライアン・コックスは英国演劇界の重鎮だそうで、なるほど演技に重みがあった。
ゴモラ作戦で敵国ドイツに多大な人的被害が出た時、チャーチルが泣きそうな顔で「我々は獣か?」って言った話も好き。
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