Norisuke

HANDIA アルツォの巨人のNorisukeのレビュー・感想・評価

HANDIA アルツォの巨人(2017年製作の映画)
2.9
戦争から帰郷したマルティンは、弟のホアキンの身長が常人より遥かに高いことに驚く。興行をすれば金になると踏んだマルティンはホアキンを連れて様々な国を訪れるが…な話。
すれ違いが悲しい、兄弟の物語。自然の風景や当時の衣装がとても美しく撮られていて、章立てなところもあいまって小説を読んでいるように感じられた。
『フラワーズ』の時にも感じたけれど、この製作陣の作品って心にグッと突き刺さるというか、なかなかに引きずる映画が多いように感じる。スペインのお国柄的なところもあるのだろうか。
戦争で右腕を負傷して働けない兄と、病気で巨人症を発症した弟。マイノリティが行き着くのは見世物興行というのは1800年代では仕方のないことかもしれないけれど、才能のない者同士がくっついても奇跡はすぐに終わる展開が悲しかった。
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