このレビューはネタバレを含みます
ロングアイランドでバカンスを楽しむ家族だが、オイルタンカーが海岸へ突っ込んだりWi-FiやTVラジオが繋がらなくなるなどの不可解な現象が起こり始める。そして真夜中、借りた家のオーナーを名乗る黒人親子がやってきて、疑心暗鬼に陥り始め…な話。
去年の『ドント・ルック・アップ』もそうだけど、Netflixは年末になると終末ものを定番にしたいのだろうか。
ネタバレ無しで俳優陣の豪華さに惹かれて鑑賞。この不穏さは是非、ネタバレ無しで鑑賞してほしい。
SFすぎることもなく、ラノベすぎることもなく、有事の時に必要な能力を何も持たない一般人が終末に巻き込まれる様を、素晴らしい俳優陣の演技で魅せてくれる。
年末年始におすすめしたい一本。
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(以下ネタバレ)
『ヴィーガンズ・ハム』や『皮膚を売る男』のようにとても風刺が効いたブラックな終末もの。
黒人と白人の対立、人と交流するのが苦手な白人、Z世代の全てを奪還している感じ、プレッパーの大活躍振りなど、今の社会問題となっているところをある時はゾッとする語り口で、ある時は静かに、ある時はコメディっぽく風刺しているのがとても刺さった。
娘ちゃんが最後に避難場所となるシェルターを見つけ、ママの声が聞こえるというラストも良い。
派手なアクションや凄いCGは無いけれど、そこもまたリアルで良かったと思う。
ブツギリなラストなのでそういうの苦手な人にはおすすめできない、かな。
