翼

翔んで埼玉の翼のレビュー・感想・評価

翔んで埼玉(2018年製作の映画)
3.6
人はどうして土地の自虐で笑えるのだろうか。
それはルーツだからだ。
人はどこから来てどこへ行くのか、人類の普遍的・恒久的な問いかけの中で、自身のルーツをわざわざ批判するという自傷行為の愚かさは倫理を覆す。だがそれはアイデンティティの否定のように見えて実はその輪郭を際立たせる手法でもある。活き活きとしたカウンターカルチャーとしての『地元dis』の礎がここにある。

出てくるキャストがみんなニッコニコなのが印象的。埼玉ってのがちょうどいいんだろうな。
翼