このレビューはネタバレを含みます
イ・チャンドン監督、韓国ビニールハウスの3人
原作村上春樹。
イ・チャンドン 脚本監督。
韓国映画の寡作な監督、イ・チャンドン監督。
なかなかソフトがレアで見れない映画監督だった。やっとの思いでみつけて見た「オアシス」
静かな訳あり男女の花開く昔話のようなダンス。ネイチャー系自然のままでいて欲しい2人の物語だった。
某雑誌オールタイムベストに選出されていてお隣韓国でどんな映画作るんだとずーっと気になってた。見てわかったこの独自性。日本映画にいそうでいない語り口。すぐにとりこになるが過去作、新作ともになかなか見れない現状続く。
そんななか新作はなんと村上春樹。初期短編から「納屋を焼く」を映画化。
村上春樹原作は日本映画になかなか選ばれない、映画化出来ない。
こちらも短期上映だったが予定あわず見れず。
んで、なぜかNHKでカット版放映。なんでだろ?!日本出資とかしてるからか?!
新作レンタル鑑賞した。
途中まで韓国ゴリゴリの素晴らしい描写で、村上春樹原作なんて忘れ去るくらいの青春性を帯びる。
3人のトライアングルコリアン事情。三角関係が織りなすまさしくイチャンドンの青春映画になっていて嬉しい。
どなたも挙げてる自然とぼーっとチルアウトするタバコシーン必見。
このへんまでどうなるか?なんて軽く予想を超えてくるイチャンドン描写。
終盤の不在、焼却、嫉妬はやや当然ミステリー展開でラストの意外性は感じなかっのだが、なにかしらの気持ち良さみたいなのと気持ち悪さが同居したこの鑑賞後の感慨は、やはり素晴らしいといわざるをえない。
なかなか長くてばっさりいける所とか
フォークナー
マイルス(鑑賞後調べて知る)
アメリカ政治
ネタ仕込みで今昔を往復しつつ
もはや燃やす勇気すらへし折られた若者達のデスコミュニケーション具合を描いているイチャンドンの青春映画に素直に面白かった。
ラスト付近ミステリーぽくしたのだが、前半ののりでダラダラ続く映画も見てみたい気がした。
それはこの3人が素晴らしい俳優だったからだ。
女性役の方はオーディション採用との事だがとってもよかった。酒場のシーンの赤ら顔は紛れもなく酔っていたに違いない。
特典映像みるとリハーサルとリメイク重ねる撮影だったとのこと。
主役の方の素晴らしい視点ショットだらけの前半導入。自慰の先のタワーの見せ方だけでイチャンドンの素晴らしさがわかる。が、頑張れ日本映画!!!
ちょっとラスト想定内だったが、不思議ななにかがあった。
あなたも人の話にあくびがでたら本作気にいるのかも。
素晴らしい映画化だった。
ひょっとするとバーニングしたのは、俺の心なのかもね。
さて
イ・チャンドン監督韓国のビニールハウスの3人
ぜひ!
追伸
日本映画でも絶対作れそうな題材なのになぜか海外の映画監督ばかり映画化されている村上春樹作品。作者の許諾が日本映画に降りない事もあると思うが、日本映画で春樹作品魅せて欲しいと思う春樹作品好きのわたしより。
イチャンドン、さすがでした。
予想しては超え
こうなるか?と思えば比喩と付け足しをかせる台詞。イチャンドンの青春映画なんで全然よかったです、ある意味。