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ビリーブ 未来への大逆転のがんがんのレビュー・感想・評価

ビリーブ 未来への大逆転(2018年製作の映画)
3.0
ベイダー相手に反乱軍を率いたフェリシティジョーンズが今度はルースベイダーギンズバーグさんという実在の人物を演じる。なんというベイダーつながり。

女性差別が蔓延る時代に、独身男性の差別を扱った裁判の作品ということで非常に興味を持った。

ルースさんはRBGと呼ばれているようで、劇中でもRGB(レッド、グリーン、ブルー)が印象的に扱われてたのは偶然か必然か。

冒頭ティールグリーンのスーツ姿でルース登場。シェイプオブウォーターでも成功のキャデラックの色で出てきたこの緑色を纏うことにより、逆転劇を確かなものとするルースの強い意思が汲み取れる。

ブラックスーツ姿の無数の男性達の中で赤い服装で講義に参加する。子育て、旦那の看病、2人分の勉強とエネルギーに満ち溢れたルースの情熱が赤色から感じられた。

最後に凛としたブルースーツでまさかの本人も登場。平和の象徴である青色がとても綺麗だった。裁判所の白い階段を登っていく姿は本当に強い女性だった。

また様々なメタファーも読み取れて面白かった。

背の低いルースが旦那に駅弁スタイルで担いでもらうことにより2人の目線が同じ高さになったり。

パーティで豪華に着飾ったマダムたちの話に入れず、男性たちの法律論の輪の中にも入りづらそうにしている姿がどちらの世界にも身を置けないルースの立ち位置を示していたり。

男性の差別に立ち向かうため、女性弁護士であるルース一人ではなく、旦那とともに税と性のそれぞれ得意分野で夫婦のチームワークによりかつてない判例に立ち向かう姿だったり。

法曹の知識がないので、最後の裁判がなぜ勝てたのか、ラスト4分で何故逆転できたのかあまりわからなかったけど、まだまだ現代社会においても男性への差別、女性への差別、そうじゃない方々への差別はたくさん残っている。しかしこうして過去の判例を覆してきた勇気ある人々によって、少しずつ世の中は変わってきていることに感謝をさせていただく。

ローグワンありがとう。
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