「バビロン」公開記念リバイバル上映
「ララランド」と迷いましたが、あまりリバイバル上映しない「セッション」を選びました。クリアファイル(バビロンのマーゴッとブラピの両面印刷)が貰えて最高でした。久しぶりの劇場鑑賞はやはりたまらない。
「セッション」も「ララランド」も「ファーストマン」もその本質は夢追い人が目指した超越した到達点を描いていて。恐らくですが「バビロン」もタイトルの通り、様々な権力が蠢くハリウッドの混乱の中で夢追い人が辿り着く狂気を描いていると思いますが…果たしてどんなお話なのか…
デイミアン・チャゼル監督の演出の十八番として、背景を暗くするシーンがまさにこれで。
「セッション」ではニーマンとフレッチャーが最後のドラムソロで到達した高み。孤独に、音楽だけにひたすら向き合い、指から血が流れようとも演奏を止めない。言葉ではなく、ミュージックだけでわかり合い、音楽の偉人たちのステージに辿り着いた瞬間。
「ララランド」ではミアが最後のオーディションで自分が演じたかったことをありのままの姿で歌い切る。台本を貰って何かを演じるのではなく、即興芝居で他の何者でもない自分自身を魅せる。何者にもなれなかったミアが、ようやくハリウッドの何かに触れることができた瞬間。
「ファーストマン」では宇宙の恐怖と孤独の中、死を間近に感じながらニール・アームストロングが月の大地にたどり着いた。そこはまさに漆黒の闇。月面以外何もない、人間が生きるための酸素もない危険な場所。しかしそれは人類の進歩のための大いなる一歩。
暗闇の中で、遥かなる高みを目指した者だけが辿りつくことができるその先の到達点の演出がすごく好きで…「バビロン」ではどのようにこの演出が出てくるか楽しみです。
JKシモンズがほんとうに狂い過ぎてて好きなのが、
①殺気マシマシで椅子ぶん投げるところ
②…3,4の手の動き
③演奏できないニーマンを見て、意地悪くノリノリでUpswingin'を指揮するところ
④Caravanで倒れかけるシンバルをすぐに元に戻すところ
⑤ラストの口角が上がる瞬間